防水工事の見積もりは必要?注意点・適正価格の解説・見方のポイント

雨水や紫外線に長年さらされて劣化が進んだ建物は、雨漏りなどのトラブルを防ぐために防水工事が必要です。防水工事を依頼する際は、必ず見積もりをとらなければなりません。見積もりをきちんととらなければ、相場から大きくかけ離れた工事費用を最終的に支払わされる可能性もあり、トラブルの原因となってしまいます。
また、ただ単純に見積もりをとればよいというわけでもありません。防水業者に見積書を作成してもらう際は、あらゆるポイントをチェックすることも重要です。
そこで今回は、防水工事の見積もり時の注意点から、見積書のチェック事項まで詳しく解説します。効率よく見積もりを行い、適切な防水業者を見つけたいという人はぜひ参考にしてください。
1. 防水工事の見積もりは必要?
防水工事を業者に依頼する際は、必ず見積もりが必要です。見積書を作成してもらうことで、工事後の「料金」に関するトラブルを最大限防ぐことができます。
一般的に、防水工事の見積もりを出してもらうタイミングは、問い合わせて見積もり依頼を出し、防水業者による現地調査が完了した後です。
一般的な防水工事の流れ(問い合わせから工事終了まで) | |
---|---|
STEP1 | 防水業者へ問い合わせ |
STEP2 | 防水業者による現地調査 |
STEP3 | 調査報告書・見積書の提出 |
STEP4 | 具体的な打ち合わせ・工事契約 |
STEP5 | 着工 |
STEP6 | 工事完了 |
適切な価格の見積書を出すためには、専門知識を有した防水業者による現地調査は欠かせません。現地調査は、どのような工事が必要かを判断するために行われるものです。現地調査を行った上で適切な価格の見積書が提示されるため、必ず行いましょう。
一般的に見積もりは無料です。見積書を出してもらい、内容や工事費用に納得がいかなければ工事自体を断ってほかの業者をあたっても問題はありません。
2. 防水工事の見積もりの際の注意点4つ
見積もりは、その防水業者に信頼して依頼できるかどうかを判断できる重要な要素となっています。裏を返せば、見積もりを見ればミスマッチや悪徳業者かどうかに気付くことも可能です。見積もり時点で自分とは合わない業者だと気付くことができれば、失敗はしっかり避けられるでしょう。
防水工事の見積もりを取る際は、下記4つの点に注意してください。
〇複数の業者で相見積もりを取る
気になる防水業者1社だけに見積もりを取っても、ネット上に溢れているさまざまな情報しか比較要素がありません。これだけでは、見積書に記載されている工事費用が適切なのか判断することが不可能です。そのため、必ず複数の業者で相見積もりを取りましょう。
〇自分の要望をきちんと伝える
防水業者に問い合わせた時点で、どのような工事をどれくらいの予算でしたいと考えているか、自分の要望をきちんと伝えましょう。一般的に言われている予算よりもやや少ない金額を伝えることもポイントです。また、なるべく安い施工価格で防水工事を依頼する場合、細かすぎる要望は叶えられない可能性が高いため、譲れないポイントを絞り込みましょう。
〇不明点は必ず質問する
防水工事に関する専門知識のない人が依頼する場合、防水業者の人が話す日常用語では聞きなれない単語の理解ができないケースも多々あります。聞きなれない単語により話の理解ができない場合は、逐一質問して疑問点がないようにしましょう。またこのとき、防水業者が真摯に対応してくれるかもポイントです。
〇怪しい業者に気を付ける
悪徳業者や怪しい業者は、見積もり段階で判断できます。技術力のない怪しい業者の特徴としては、「契約を急かす」「現実的でない値引きを提案する」の2点が挙げられます。キャンペーンなどと謳って現実的ではない値引きを提案し、契約を急かす防水業者は、コスト削減のために必要な工程が省略され、品質の低い工事を行う可能性があります。防水業者に見積もりを取る際は、特にこの2つの特徴がないかを着目しておきましょう。
3. 防水工事の見積書をチェックする際のポイント3つ
防水業者に見積もりを依頼し、実際に見積書を受け取って確認してみても、見慣れない言葉が多くどの部分をどのようにチェックすればよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
防水工事の見積書をチェックする際は、下記3つのポイントに注目しておきましょう。
- 工法や材料名がきちんと表記されているかどうか
- 防水の種類・工法による相場とかけ離れていないか
- 面積・人工・工期は適切か
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
3-1. 工法や材料名がきちんと表記されているかどうか
優良防水業者は、工法・材料名が具体的に記載された見積書を提示してくれます。防水業者から見積書を提示されたときは、どの施工方法で防水工事を行うかどうか、工事で使用する材料名や品番がきちんと明記されているかどうかに着目しましょう。
一方で、怪しい業者の場合は、工法や使用する材料の名称や費用が大雑把にしか記載されていないことが特徴です。この場合、着工した後になって「材料が足りなくなった」などを理由に、追加料金として材料費を請求される可能性もあります。
ひとつひとつの項目が具体的に記されている見積書を提示してくれる業者は、信頼できる業者と言えるでしょう。
3-2. 防水の種類・工法による相場とかけ離れていないか
防水工事の種類によって、相場や内訳は大きく異なります。そのため、あらかじめ防水工事の種類や工法、さらにそれぞれの特徴や相場について把握しておきましょう。
下記は、防水工事で主に取り入れられている防水の種類です。特徴と相場もあわせて説明します。
防水の種類 | 特徴 | 1平米あたりの相場 |
---|---|---|
ウレタン防水 | ・防水工事で最も主流かつ人気の種類 ・複雑な下地でも対応しやすい ・耐用年数は約8~12年 |
5,000~7,000円 |
シート防水 | ・耐久性に優れている ・シート素材や工法もさまざまある ・耐用年数は約10~15年 |
4,000~7,500円 |
FRP防水 | ・防水性・耐久性に優れている ・工程が高く費用も高い傾向にある ・耐用年数は約10~15年 |
5,000~7,500円 |
アスファルト防水 |
・防水性と耐久性に最も優れている ・工事費用が比較的高い ・耐用年数は約12~20年 |
5,000~8,500円 |
防水工事を行う場所や下地の形状によって、適切な防水の種類は異なります。希望の種類があっても、防水業者による現地調査で異なる種類の防水工事をおすすめされる可能性もあるでしょう。適切な防水工事を施さなければ耐用年数は平均より短くなるおそれもあるため、なるべく防水業者が提案する種類を選ぶことをおすすめします。
また、上記の費用はあくまでも相場であり、実際には工事を行いたい場所の状態によって費用は大きく変動します。相場と少し異なる施工費用を提示されたときは、まずなぜそのような金額となったのか聞いてみるとよいでしょう。相場より高かったとしても、値段相応の仕上がりとなるケースもあるため、安ければ安いほどよいというわけではないことを覚えておきましょう。
3-3. 面積・人工・工期は適切か
見積書には、工事を行う場所の面積や、人工(人件費)、さらに工期が記載されることが基本です。これらの項目がすべて適切なのかどうかも、見積書における重要なチェック事項となります。
複数業者に相見積もりを取り、見積書をもらった後は、見積もりを取った業者ごとに相違がないか確認することがおすすめです。おおよその金額がほかの業者と同様の業者は、適切な価格を提示していると言えるでしょう。
また、ネット上などで似た条件の防水工事事例・実績を探し、相場から大きくかけ離れていないかチェックすることも重要です。
4. 防水工事の一括見積りなら「ミズハリ」がおすすめ
見積書を確認した上で契約に進めると、それ以降は何らかの問題が起きない限り施工費用が安くなることはありません。それほど見積もりは重要な項目ですが、だからこそ不安を抱えていたり、大変そうだと感じていたりする人も多いのではないでしょうか。
防水工事は、劣化症状が悪化する前になるべく早い段階で依頼すると、工事費用を抑えられる可能性もあります。「施工会社選びの方法が分からない」「スムーズに防水業者に工事を依頼したい」という人は、防水業者専用の一括見積もりサービスの利用がおすすめです。
防水業者の一括見積もりサイトである「ミズハリ」では、厳しい審査をクリアした優良防水業者のみを掲載しております。お客様一人ひとりの要望に適した防水業者を3~5社ご紹介いたしますので、まずは一度見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
防水工事を業者に依頼する際は、見積書を作成してもらうことで、工事後の料金に関するトラブルを最大限防ぐことができます。適切な価格の見積書を作成してもらうためには、現状を把握するための防水業者による現地調査も不可欠であることを覚えておきましょう。
また、防水工事の見積もり時は、「相見積もりを取ること」「自分の要望を伝えること」「不明点は必ず質問・相談すること」「怪しい業者に気を付けること」が重要です。見積書を提示されたときは、「工法・材料名が表記されているか」「相場とかけ離れていないか」「適切な費用なのか」もチェックしましょう。
ここまでの内容を参考に、複数会社で相見積もりを取りたい人はぜひ「ミズハリ」の無料一括見積もりサービスをご利用ください。一人ひとりに専属アドバイザーが担当するため、細かな要望に適した優良防水業者を見つけられるでしょう。