費用と相場、施工の種類

外壁塗装の見積もりには大きく、以下の項目の要素が含まれます。(人件費をのぞく)

・下地補修費用
・洗浄費用
・塗装材費用
・足場組立解体費

こちらのページでは「足場工事」と「塗装材」費用について詳しく解説していきます。
なお単価として算出している金額はおおよその目安となるものですのでご了承ください。
単価からあまりにもかけ離れた費用を提示してくる業者には注意しましょう。

足場工事について

項目 内容 単位 単価
仮設足場 2階建て m2 ¥750
3階建て m2 ¥800
屋根足場 必要な場合 m2 ¥800
養生 m2 ¥200

仮設足場

安全に塗装工事を行うために必要となる足場の組み立て、解体費です。
完璧な塗装をするには足場を組むことは不可欠です。

足場なしで作業出来ると言う業者にはまず注意するようにしましょう。
単価にご自身の建築面積延べ床面積を掛けておおよその塗装工事費用を算出してみてください。

外壁塗装の塗料の種類

塗料の種類 耐用年数 単位 単価 主な適応素材 特徴
アクリル系塗料 5~8年 m2 1,000~1,200円 モルタル サイディング ヒビ割れしやすい
ウレタン系塗料 8~10年 m2 1,800~1,200円 モルタル サイディング 紫外線に強く水はじきもよく長持ちする 防汚性に劣る
シリコン系塗料 10~15年 m2 2,500~3,500円 モルタル サイディング 紫外線や汚れに強く防汚性も高い
フッ素系塗料 12~20年 m2 3,500~4,500円 モルタル サイディング 耐久性に優れている
光触媒・無機塗料 15~20年 m2 5,000~5,500円 モルタル サイディング 汚れが非常に付きにくい
遮熱・断熱塗料(ガイナ) 15~20年 m2 5,000~5,500円 モルタル サイディング 温度差で2~3度の断熱・遮熱効果がある

屋根塗装の塗料の種類

箇所と種類 塗料の種類 耐用年数 単位 単価 特徴
トタン屋根 アクリル系塗料 4年 m2 1,000~1,200円 性能、耐用年数共に低い
ウレタン系塗料 6年 m2 1,500~1,700円 密着性に優れている
シリコン系塗料 13年 m2 1,800~2,000円 価格と耐久性のバランスが良く、一番人気の塗料
フッ素系塗料 18年 m2 3,500~4,500円 価格、耐久性ともに高い、大きい住宅向き
断熱塗料 18年 m2 3,500~4,500円 暑さと寒さ対策の他に紫外線カットも
コロニアル屋根 アクリル系塗料 4年 m2 700~1,000円 性能、耐用年数共に低い
ウレタン系塗料 6年 m2 1,500~1,700円 密着性に優れている
シリコン系塗料 13年 m2 1,800~2,000円 価格と耐久性のバランスが良く、一番人気の塗料
フッ素系塗料 18年 m2 3,500~4,500円 価格、耐久性ともに高い、大きい住宅向き
断熱塗料 18年 m2 3,500~4,500円 暑さと寒さ対策の他に紫外線カットも
瓦屋根 アクリル系塗料 4年 m2 1,000~1,200円 性能、耐用年数共に低い
ウレタン系塗料 6年 m2 1,800~2,000円 密着性に優れている
シリコン系塗料 13年 m2 2,500~3,500円 価格と耐久性のバランスが良く、一番人気の塗料
フッ素系塗料 18年 m2 3,500~4,500円 価格、耐久性ともに高い、大きい住宅向き
断熱塗料 18年 m2 4,000~5,000円 暑さと寒さ対策の他に紫外線カットも
雨どい塗装 アクリル系塗料 4年 m2 1,000~1,200円 性能、耐用年数共に低い
ウレタン系塗料 6年 m2 1,000~1,200円 密着性に優れている
シリコン系塗料 13年 m2 1,300~1,800円 価格と耐久性のバランスが良く、一番人気の塗料
フッ素系塗料 18年 m2 2,500~3,500円 価格、耐久性ともに高い、大きい住宅向き

下塗り

主にスレートと上塗り材の密着を目的として行われます。上塗り材のようにスレートを保護する役目は果たしません。
スレートの傷みが激しい場合はシーラー(下塗り材)塗りを二回行います。

上塗り

屋根の素材を守り、塗り残りを防ぐため、同じ塗料をローラーを調整し二回塗ります。
外壁と同じく、耐用年数が長かったり遮熱機能を持つ塗料などは単価が高いです。

縁切り

屋根塗装に必要不可欠の工程です。
スレートとスレートの間を塗料が塞いでしまうと毛細管現象で雨水が吸い込まれて排水されにくくなり、雨漏りや腐食の原因となります。
これを回避させるためにタスペーサーと呼ばれる部材をスレートとスレートの間に差し込みます。

おすすめの施工は?

外壁材のこと、難しくてどう選べばいいか分からないと思っていませんか?
外壁材選びは住まいの今後のメンテナンス費用にも大きく関わってくる問題です。
どうせ選ぶならシッカリ選んで満足のいく塗替えをしましょう。

外壁材の種類は大きく分けて『塗り壁』と『サイディング』の2種類

外壁材は大きく『塗り壁』と『サイディング』にわかれます。
塗り壁とはいわいるモルタルの壁や、土塗り・漆喰の壁のことで一昔前の住宅でよく見られる壁材です。

サイディングはセメントや木質をボード状に整形した人造外壁材のことで、現在は塗り壁よりサイディングの外壁が主流となっています。

モルタル
モルタル
サイディング
サイディング

『塗り壁』の主流はモルタル、漆喰

塗り壁はモルタル、漆喰、土塗りが主流です。
モルタル(吹付け仕上げ塗材)はセメント・砂・水を混ぜて作ったモルタルを下地とし、上から塗料を吹き付けで仕上げる工法です。
デザインの自由度が高く、曲面の壁にも問題なく塗装できますが一方ではひび割れや汚れが目立ちやすい材料でもあります。

漆喰は水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主成分とし、城郭や土蔵にも使用されています。
漆喰は不燃性素材で燃えにくく、美しい白色が特徴ですが、一方で汚れが目立つデメリットがあります。

『サイディング』の主流は窯業系サイディング材

サイディングは窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類がありますが現在では窯業系のサイディング材が主流です。
デザインや種類が方法で品質も均一、施工が簡単なため比較的安価なこともあり、日本で急速に普及しました。

外壁材のおすすめは?

外壁材の比較表

画像 価格 再施工サイクル目安 メンテナンス、費用について
モルタル
モルタル
2,000円/m2~7,000円/m2 8-10年 メンテナンス期間はモルタルの質、施工する職人の腕によって大きく変わる。質の低いモルタルはクラック(ひび割れ)が発生しやすい。費用はサイディングと大きな差はない。
漆喰
漆喰
6,000円/㎡~20,000円/㎡ 10年~ 非常に耐久性が高く、汚れやひび割れがない限り10年から30年以上補修の必要がない。ただし地震等で割れが発生した場合や、環境によっては苔などの汚れが発生した場合はメンテナンスが必要になる。施工にかかる期間が長いため価格は高い。
サイディング(窯業系)
サイディング(窯業系)
3,000円/㎡~15,000円/㎡ 7~8年 現在日本で最も多く普及しているサイディング材で、デザインが豊富で比較的低価格なことが特徴。塗料の塗替えやコーキングの打ち替えのメンテナンスが必要なため、施工のサイクルは他と比較して短い。
サイディング(金属系)
サイディング(金属系)
4,000円/㎡~8,000円/㎡ 10~15年 軽量・断熱性・防音性等の特徴があるが、一方で錆やへこみに弱いという特徴がある。素材はガルバリウムかアルミが多く、アルミの方が価格が高い分錆びにくい。汚れや錆の発生を抑えるため、年に数度水洗いが必要。表面塗装を行う場合、塗料によってはより短いサイクルで再塗装が必要になる。
サイディング(木質系)
サイディング(木質系)
7,000円/㎡~20,000円/㎡ 10年 他のサイディングより価格が高いが、天然木の風合いが魅力。地域によっては消防法の関係で施工できない。防火性能を持つものも開発されているが、メンテナンスの手間がかかるケースもある。
サイディング(樹脂系) 9,000円/㎡~12,000円/㎡ 10年~20年 原材料はほとんどが塩化ビニール製。北米で50年の実績があり、劣化や変色がほとんど無いのが特徴。製品によっては30年程度耐久性がある製品も存在する。ただしデザインの数が少ないことや、施工が可能な工務店も少ないため日本での普及率は非常に低い。

※価格については、いずれも足場・諸経費等の費用は含んでいません。
また実際に施工する材料のグレードによっても価格が異なるためあくまで目安価格となります。

価格で選ぶならモルタル、デザインなら窯業系、耐久性なら樹脂系サイディングか

外壁材はどれも一長一短で、残念ながら安くてオシャレで高耐久の外壁材は存在しないのが現状です。
価格の面ではモルタルが優れますが、施工品質やモルタルの質次第で大きく施工金額が変わるので注意してください。

窯業系サイディングはデザイン性に優れ、新築でも人気の素材ですので、ある程度の価格でオシャレな家にしたい方にはおすすめできる素材です。
樹脂系サイディングは耐久性に優れますが、価格が高額になるケースも多いので、実際に見積もりをとって検討してみてください。
外壁の張り替え工事は塗装に比べて高額になるケースが多いので、業者の方と相談してじっくり決めましょう。

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