防水工事業者とは?対応できる工事の種類や業者の選び方も!
建物をきれいな状態で長く使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。リフォーム・リノベーションで見栄えをきれいにすることも当然大切ですが、住宅・建物の劣化を防ぐための「防水工事」も重要です。
防水工事を行うのであれば、その道のプロである防水工事業者に依頼することが基本となります。しかし、防水工事業者とはいったいどのような業者なのか、どのように業者選びをすればよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、防水工事業者の概要や3つのポイントをもとにした選び方、さらに防水工事が必要となる時期・タイミングについても詳しく解説します。
1. 防水工事業者とは?
防水工事業者とは、その名の通り防水工事を専門とした業者です。
そもそも防水工事とは、ベランダ・バルコニーや外廊下、屋上や屋根などに施す工事であり、雨水が建物内部に侵入するのを防ぐことを目的として行われます。防水工事業者が対応できる工事範囲は、アパートからマンション、さらにビルなどの大きな建物まで幅広いことが特徴です。
防水工事における幅広い専門知識を深く身につけた防水工事業者に依頼することには、「品質の高い工事が可能となる」「安心して依頼できる」というメリットがあります。
1-1. 防水工事は他の業者にも依頼できる?
防水工事は、防水工事業者でなくても依頼することは可能です。防水工事業者以外の選択肢には、「ハウスメーカー」「リフォーム業者」「外壁塗装業者」が挙げられます。ここでは、それぞれの業者の特徴を解説します。
〇ハウスメーカー
〇リフォーム業者
〇外壁塗装業者
このように、防水工事は防水工事業者以外にもさまざまな業者の選択肢があります。しかし、特にハウスメーカーやリフォーム業者においては防水工事を下請け業者に依頼することも多く、施工料金が高まることに注意してください。
それだけでなく、少しでも多く中抜きすることを目的に、ハウスメーカーやリフォーム業者が低価格で下請け業者に依頼するケースも一部あります。このような場合は、施工力の低い業者に依頼され、高い工事費用を支払ったにもかかわらず工事の質が低くなってしまう可能性がある点にも注意してください。
適切な工事費用で、安心して依頼できる業者に防水工事を依頼したいのであれば、やはり防水工事について知識のある防水工事業者に依頼することが最もおすすめと言えるでしょう。
2. 防水工事業者の選び方|3つのポイント
防水工事は専門家である防水工事業者に依頼することが最もおすすめと説明しました。
防水工事業者は、全国に数多く存在します。しかし、防水工事業者であればどの業者でもよいとは限りません。自身が行いたい防水工事と予算に適した防水工事業者でなければ、失敗する可能性もあります。
そこで次に、防水工事業者の選び方を3つのポイントにして説明します。
2-1. 見積もりが明瞭かどうか
防水工事業者に問い合わせたときは、現地調査を行った後、必ず見積もりを出してもらいます。このとき、見積内容が明瞭であり、かつ適格な金額となっているかどうかをチェックしましょう。
「防水工事」という大きく漠然とした項目のみで大金を見積もられていないか、材料費・人件費の金額が項目ごとにきちんと分けて記されているかがポイントです。その上で不明なお金の流れがあれば、ひとつひとつ説明してもらいましょう。
また、防水工事の内容や材料のグレードによっては、高い金額で見積もられることも当然あります。安ければ安いほどよいというわけではないため、見積書の金額が適切かどうかを判断するためにある程度の費用相場を知っておくことも重要です。
ある程度の費用相場を知るためには、複数社で相見積もりをとることをおすすめします。相見積もりをとるときは、一括見積もりサービスを利用するとよいでしょう。一括見積もりをしたい人は、防水工事業者の一括見積もりサイト「ミズハリ」にぜひお問い合わせください。
2-2. 似た施工事例があるかどうか
防水工事業者選びをする中で、施工実績をチェックすることは欠かせません。実績は、自身の行いたい施工事例があるかどうかに着目して確認することが大切です。
各防水工事業者の実績をチェックすることで、その業者がどのような防水工事を得意としているのか、どのような専門技術を持つ職人が在籍しているかどうかが判断できます。
また、似た施工事例があった場合は、その事例の施工費用が相場より高すぎたり安すぎたりするなど大きく離れていないかも併せて確認しましょう。
2-3. 気軽に相談しやすいかどうか
安心できる防水工事業者に依頼するためには、気軽に相談しやすいかどうかもチェックしておくことが重要です。まだ依頼・契約が確定していない見積もり段階でも、気持ちのよい対応をしてくれるか・何らかの疑問点を質問した際に分かりやすく説明してくれるかどうかは特に着目しておくべき部分となります。
また、防水工事が終了してから何らかのトラブルが生じるケースも珍しくありません。そのため、工事終了後も気軽に相談できるかの観点として、防水工事業者のアフターサービスの内容や保証の充実度、さらにアフターサービスの実施事例も併せてチェックしておくことがおすすめです。
相談の気軽さが決まるポイントは、接客態度やサービスの内容・充実度だけではありません。忙しい合間を縫って小さなことでも相談しに行けるよう、なるべく自宅から近い防水工事業者を探すことも大切です。
3. 防水工事が必要な時期・タイミングは?
防水工事を行うべき時期・サイクルは、防水の種類によっても細かに異なるものの、基本的に約10~15年前後です。しかし、ベランダや屋上など工事対象となる部分は、常に太陽光や雨・風にさらされており、年数とともに必ず劣化します。そのため、必ずしも10~15年周期での工事が適切とは言えません。
では、防水工事が必要な時期・タイミングは、どのように見分ければよいのでしょうか。下記に、工事をすることが望ましい防水の状態と、防水の種類ごとの耐用年数、防水工事に適した季節を紹介します。
■工事をすることが望ましい防水の状態
- 階下に雨漏りしている
- 水たまりができる
- ひび割れがある
- 防水が浮いている
- 防水が破れている
長年太陽光や雨・風にさらされて劣化した建物は、上記のような症状が生じます。劣化状態を放置するとさらに悪化し、建物の耐用年数が著しく短くなるおそれもあるため、劣化症状に気付いた段階で防水工事を検討しましょう。
なお、早い段階で劣化症状に気付けば、比較的簡単な防水工事で済むケースもあります。
■防水の種類ごとの耐用年数
ウレタン防水 | 約8~12年 |
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シート防水 | 約10~15年 |
FRP防水 | 約10~15年 |
アスファルト防水 | 約12~20年 |
質の高い材料を取り入れれば、どの防水の種類においても12年以上、長くて20年以上は深刻な劣化状態とならず耐えられます。しかし、雨の多い年や地域によって耐用年数は変動するため、種類ごとの耐用年数をベースに、前述した防水の状態も定期的にチェックして判断することが最も望ましいと言えるでしょう。
■防水工事に適した季節
防水工事に適した季節は、暑すぎたり寒すぎたりしない春と秋です。春と秋の中でも、湿気や乾燥を感じない日が最も適切と言えるでしょう。暑い夏に防水工事を施すと、仕上がりはよくても冬になってシートが縮むなどのトラブルが生じる可能性があります。逆も然りです。
とは言え、近年では質の高い防水工事も行えるようになり、季節に適した施工方法も多くあります。そのため、春と秋が最も適しているというだけであり、夏や冬でも問題なく防水工事を行うことが可能です。防水工事の種類によっても適切な季節は細かく異なるため、防水工事業者と相談の上、時期を決めましょう。
最も避けておくべき季節が、梅雨・台風・猛暑の時期です。梅雨に防水工事を行うとコンクリートに湿気による水が多く含まれてしまい、塗料の下に蒸発した水が溜まってしまいます。また台風や猛暑の時期は作業員や建物の入居者に危険が及ぶ可能性があることから、そもそも断られる可能性があることも覚えておきましょう。
まとめ
住宅・ビルなどの建物の劣化を防ぎ、耐久性を維持するためには、定期的な防水工事が欠かせません。
防水工事を行える業者は防水工事業者以外にも、ハウスメーカーやリフォーム業者、外壁塗装業者などが挙げられます。しかし、適正価格でかつ安心して依頼したいのであれば防水工事業者へ依頼することが最もおすすめです。
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